廃油
食用油を使い古して酸化した場合に、凝固剤で固めて破棄するしかありませんが、環境を汚染して大きな問題となっています。しかし廃油はゴミではなく資源であるという考え方もあります。廃油から揚げかすや水分を除き、メタノール、触媒と混ぜ合わせるとディーゼル燃料ができます。軽油とほとんど変わらない燃費や走行性が得られ、硫黄酸化物も出ません。しかし家庭ではディーゼル燃料は作ることはできません。手軽に家庭でできる廃油の処理法は廃油を原料にした石鹸作りです。通常の石鹸の作り方は油脂を鉄の釜に入れて、濃い水酸化ナトリウムを加え、8時間ほど加熱すると、油脂が鹸化してグリセリンと脂肪酸のナトリウム塩になります。この脂肪酸のナトリウム塩が石鹸水です。石鹸水に食塩を加えると、固形物が上層へ浮かびます。これが石鹸です。これをすくい取って少量の水を加え、加熱すると泥状になります。ここに色素や香料を加えて型にはめ、乾燥すると石鹸になります。家庭で実際に廃油から石鹸を作るには、市販の水酸化ナトリウムなど薬剤の一式揃ったものを使うと便利です。しかし家庭で作った石鹸は一般的に肌に対する刺激が強くなります。その対策として、油脂と水酸化ナトリウムを丁寧に時間をかけて、よく攪拌するとマイルドな石鹸ができます。使う時は細かく砕いて、お湯と1対1の比率で混合して一夜放置しておくと、軟化して使いやすくなります。これにオリーブオイルを入れて化粧落としに使用する方もいます。また完全な石鹸にせず、廃油に水酸化ナトリウム加え、8時間ほど加熱し鹸化させグリセリンと脂肪酸のナトリウム塩を作ります。この脂肪酸のナトリウム塩の石鹸水の段階で洗い物などに使います。食器の汚れはよく落ち、手は荒れず、肌に合います。
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