春一番
2月上旬の立春を過ぎて最初に吹く強い南風のことを春一番といいます。日本海側に低気圧が発達しながら東北進する時、大平洋上にある湿った空気がこの低気圧に向かって吹き込む状態となり、太平洋側は大シケとなり船舶の遭難などが起ります。温かい南風が吹くので気温は急上昇し、山岳部の雪がとけ出し、各所でなだれを起こしたり、融雪洪水を起こしたり、この春の嵐は秋の台風並みの暴れ方をして各地に大災害をもたらします。春一番の特異日は2月14日頃となっています。この春嵐も地方によっては貝寄せ嵐などと呼ばれて喜ばれている所もあります。津軽海峡に面した北海道上磯町一帯はホッキ貝の名産地ですが、強い南風が吹くとホッキ貝が砂浜に打ち上げられます。春一番は冬の間中カラカラに乾燥していた大平洋各地に、大量の湿度をもたらせ春の息吹きを吹き込みます。しかし、日本列島の背骨に当って湿度を落とした南風は高温の乾燥した風に変わり、日本海側に吹き込みます。こういった気象状況をフェーン現象といい、夏から秋にかけて時々起ります。冬の間中、日本海の湿度が日本列島へ押し寄せ、山脈に当って大量の雪を日本海側に降らせ、乾燥した北風が太平洋側各地をカラカラに干上げのと全く反対の作用をしています。
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