台風

赤道の付近の熱帯地方に多く発生します。したがって始めは熱帯低気圧と呼んでいますが、中心付近の最大風速が17メートル以上になると台風と名前が変わります。赤道よりも太平洋側に発生したものを台風。大西洋に発生したものをハリケーン、インド洋に発生したものをサイクロンと呼び分けますが、いずれも最大風速17メートル以上に発達したものをいい、17メートル以下になると熱帯低気圧と共通して呼ばれます。日本から何千キロも離れた熱帯で生れた台風がはるか離れた日本へ吹き寄せてきます。これは始め北西に進んでいて北緯25度から30度付近まで来ると今度は偏西風に流されて北東へ進み速度も段々と早くなる性質を持っているからです。台風は洋上で水分をたっぷり補給して発達し、陸地にさしかかると強烈な風と雨を降らし、各地に災害をもたらします。昭和34年、伊勢湾に上陸したその年の第15号台風は折からの満潮時と重なり高潮となって名古屋市南部の地盤沈下地帯に襲いかかり、実に死者不明者5098人、建物の被害は135万2700余戸、3カ月も水が引かず同地方に壊滅的な被害をもたらしました。昭和20年9月にも鹿児島県枕崎に上陸した台風も猛威をふるい死者行方不明者3746人を出しましたが、伊勢湾台風はそれよりはるかに大きく史上最悪のものとなりました。これを期に、折からの経済発展と相まって防災工事は全国各地で優先的に取扱われようになり、それ以来1000人を越えるような被害は出なくなりました。その一方では平均20から30億トンという途方もない雨を降らせて行きます。これらは農業用水、水力発電の貴重な水資源です。近年は人工衛星ひまわりの活躍で台風は時々刻々と位置、規模、風、雨量が予告され大きな被害も出なくなりました。

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