都市型気象

人口が密集している都会の気温は、その郊外の気温よりも高くなり、この現象をヒートアイランドといいます。アイランドつまり島というように限られた区域が非常に熱くなっています。昔から野でも山でも、人が住んでいない所は土地が痩せているから寒いと言っていましたが、ヒートアイランドはその逆の言い方です。都会の中心部はビルや家が密集し、その中では暖房し、気温が下がる夜になっても電気をつけ人々が働きます。また自動車はその区域内、至る所に発達した道路を走り回るので、面としての熱を放ちます。一方で道路は完全に舗装されているので、土の道とは違い冷え難くなっています。そして高層ビルが増えてくるので空気の通りが悪くなり、これも都市の気温を上昇させる原因となっているようです。このようなことは大都市圏に限らず、どんな小さな都会でも周辺との温度差を生じているのですが、規模が小さいとその差も小さく気づかないだけです。ソメイヨシノは朝夕の最低気温が5度以下に下がらないようになると咲き始めるそうですが、東京の中心部である千鳥が淵公園付近のソメイヨシノと多摩地区のソメイヨシノとでは開花に5日ぐらいの差があります。都市部が郊外よりも気温が高いことが分かります。普通日中で1度から2度、夜間は5度から6度も差が出るというので、都市の上空は局部的な低気圧が発生し、暖められた空気は上昇し、代わりに郊外は高気圧状態となって低温の空気が都市に流れ込み、局地性の都市型気象を形成しています。真冬のよく晴れた日に東京湾へ船で出かけると、都心部上空にうっすらと茶色のかすみがかかっているのが見えます。いわゆる逆転層で、これができると上下の空気交換が行なわれなくなり、これも高温化の原因の1つです。
sky sports

地球環境と暮らし

       copyrght(c)2008地球環境と暮らし.all rights reserved